金利0円とは?

消費者金融や一部のカードローンで「金利0円」「無金利」などというキャンペーンを見かけることがあります。初めての借入であることや、返済期日の指定条件を守った場合に適用されることが多い金利0円ですが、これは実際にどこまでお得になるのでしょうか?これは単純な計算から言って、10万円借りた場合に返す金額は10万円ということになります。

通常、借り入れには16~18パーセント程度の金利がかけられることが多いため、毎月の返済額は元金に利息を加えた金額になります。例えば、20万円を金利17パーセント、返済期間1年で借り入れ(返済)した場合を計算してみましょう。利息の計算は・利用残高×実質年率÷365×利用日数=利息でざっと計算できるため、この場合の毎月の返済額は・20万円×17パーセント÷365日×30日(1ヶ月)=2,794円(小数点以下切り捨て)となります。毎月しっかりと返済していれば、元金の減少に応じて利息も少なくなっていくものの、最初の月からもれなく利息が発生しています。

金利0円の実際例

金利0円の仕組みをしるため、これをより細かく計算してみましょう。

・1回目(1ヶ月目) 返済額18,240円 元金分15,407円 利息分2,833円 返済後残高184,593円
・2回目 返済額18,240円 元金分15,625円 利息分2,615円 返済後残高168,968円
・3回目 返済額18,240円 元金分15,847円 利息分2,393円 返済後残高153,121円
・4回目 返済額18,240円 元金分16,071円 利息分2,169円 返済後残高137,050円
・5回目 返済額18,240円 元金分16,299円 利息分1,941円 返済後残高120,751円
・6回目 返済額18,240円 元金分16,530円 利息分1,710円 返済後残高104,221円
・7回目 返済額18,240円 元金分16,764円 利息分1,476円 返済後残高87,457円
・8回目 返済額18,240円 元金分17,002円 利息分1,238円 返済後残高70,455円
・9回目 返済額18,240円 元金分17,242円 利息分998円 返済後残高53,213円
・10回目 返済額18,240円 元金分17,487円 利息分753円 返済後残高35,726円
・11回目 返済額18,240円 元金分17,734円 利息分506円 返済後残高17,992円
・12回目 返済額18,246円 元金分17,992円 利息分254円 返済後残高0円

この場合、支払利息総額は18,886円で、毎月の返済額は18,240円に固定されています。支払額が固定されていることで、その中に含まれる元金や利息の割合が変わっていることが分かります。金利0円では、1回目の支払いの「利息分2,833円」が0円になります。その最初の1ヶ月で全額返済できれば、支払利息総額の18,886円すべてが0円になりますが、返済に1年以上かかってしまうと、金利0円でお得になる金額もそれだけ少なくなってしまうということになります。20万円全額返済できなくても、繰り上げ返済などのサービスを活用して、最初の1か月で出来るだけ多く返済してしまうのが最善です。

金利0円の注意点

注意しなければならないのは、金利0円が設定されている期間です。大手消費者金融でこのような表記が見られる場合、無利息期間が適用されるのが「借り入れ後」なのか、「契約後」なのかを確認する必要があります。借り入れ後であれば、借りたその日から無利息期間が適用されます。

しかし契約後であれば、借り入れしていなくても契約した日から計算して適用されることになります。無利息期間が短ければ短いほど安く抑えられる利息金額も少なくなるため、大抵は借り入れする時に契約するのが最善です。