アラフォーの借金
アラフォー世代が抱える借金の多くは、浪費によるものです。どちらかといえば独身者の方が借金を抱えやすい状況になりますが、既婚者や専業主婦の方が出金を膨れ上がらせてしまうといったケースも決して珍しくありません。独身者の場合、金銭的な余裕ができたことでお金使いが派手になることがあります。もちろん、20代や30代前半で借金を抱えて苦労した経験がある人は、アラフォーと呼ばれる世代を迎える頃には完済しているか、少なくとも借金を繰り返すまいと決意していることが多いものです。
しかし、その頃まで何の問題もなく、自分のお金は自由に使えてきた人にとって、趣味に費やす費用や交遊費が増えることで、手軽に現金を手にできるキャッシングやカードローンに興味を持ってしまうかもしれません。アラフォー世代ということで、職場の中でも昇進や重要な役職についていることも多く、もらえる給料もそれなりに安定しているかもしれません。アラフォー世代でも家計のやりくりにずっと苦労しているという人もいますが、年収300~400万円ある人が借金遅れ上がらせてしまっているというケースもかなり見受けられます。
飲み会やパチンコ台で一度に使う費用はそれほど安くなく、つい使ってしまうキャッシングやカードローンの返済も毎月安定してできてしまいます。そのため、利用する回数が多くなり元金が増えていってしまうと、毎月の返済こそ一定額で安定して支払っているものの、元金そのものは気づかないうちに数百万円になっていた、ということが起こり得るのです。いつも自分の持っているお金の中から買い物をしている人であれば何の問題もありませんが、お金に余裕があるからこそ簡単に借りてしまうことが致命傷になり得ます。
主婦・主夫でも抱え得る借金
主婦・主夫と呼ばれる立場にいる人も、ふとしたことがきっかけで借金地獄に陥ってしまう危険性があります。専業主婦かパートで働いているかにかかわらず、自分自身の収入が少ない場合に、使えるお金を少し増やそうと思ってカードローンを申し込むといったケースが非常に多くなっています。収入が全くないか非常に少ない場合、自分の名義で借り入れできるカードローンはかなり限定されてしまうため、総量規制に縛られない銀行のカードローン家、借り入れ限度額が低く設定されているクレジットカードのキャッシングなどが、その需要を埋めようと狙っています。
目的のある出費や、すぐに返済できる目処が立っていれば借金も有効に活用できるのですが、手持ちのお金を増やそうとして利用頻度が高くなっていってしまうと、家計をそれほど圧迫しないと思っていた(あるいは現に順調に支払っている)カードローンが、いつの間にか返せない金額になっていることがあります。生活費を穴埋めするためでも、暇つぶしにするショッピングやレジャーでも、一度カードローンやキャッシングが癖になってしまうと、本来は暇つぶしや趣味が目的だったはずなのに、歯止めがきかなくなってしまうようです。パートや専業主婦でもストレス発散は必要ですが、そのはけ口が借金を作ってしまわないようにライフスタイルをコントロールすることが求められます。
生活の見直しが必要なことも
借り入れる理由がなんであれ、支出を減らして収入の範囲内で生活することは必須です。アラフォーであろうとなかろうと、これは借金を抱える前にしなければならない出費のスタイルです。毎月数万円充てている返済が、すべて貯金や手持ちの資金になればどれほど良いかと想像してみてください。経済的に背伸びしなければ、それらは本来貯金に、最悪の場合でもただの出費に充てられていたはずのお金です。カードローンやキャッシングを積み重ねることで、それらのお金がすべて借金の返済だけに充てられるようになります。
住宅ローンなどの理由のある借金であれば問題ありませんが、毎日のショッピングや無駄な浪費を見直し、不要な借金を背負わないようにする生活の知恵を実践するべきです。